介護食や在宅介護にかんする情報をブログ形式でお知らせしています。
「介護食は仕方ない」「やわらかければ十分」。
そう考えざるを得ない場面は、介護の現場や在宅介護の中で少なくありません。
しかし、食事は単なる栄養補給ではなく、生活の質や意欲にも深く関わる大切な時間です。
高知で介護施設向け給食を提供してきたアオイコーポレーションも、現場での悩みと向き合う中で、通常の食事が食べられなくなった方に、どうすれば「安全で、しかもおいしい」食事を届けられるのかという問いに直面していました。
その答えとして生まれたのが、介護食ブランド「ふるる」です。
この記事では、「ふるる 誕生秘話」を軸に、高知 介護食の現場で見えてきた課題と、「おいしい 介護食」をあきらめなかった理由をお伝えします。

アオイコーポレーションは、高齢者施設向けの給食事業から事業を始めました。
日々の業務の中で大きな課題となったのが、通常の食事が食べられなくなった方への対応です。
噛む力や飲み込む力が低下すると、安全面を考慮してミキサー食やとろみ調整食が必要になります。
当初は、各施設の厨房で通常食を一品ずつミキサーにかけ、とろみ剤を加えて提供していました。
しかし現場の負担は大きく、1食あたりの調理時間は通常の2倍以上。
それでも、「あまり食べてくれない」という現実が残りました。
とろみ剤は、施設現場において安全性の面では欠かせない存在です。
一方で、味や食感の課題もはっきりしていました。
実際に、とろみ剤入りの飲み物などを飲んだことがある方なら分かるように、味は大きく変わります。
利用者からも、「おいしくない」「気持ち悪い」といった声が多く出ました。
安全性だけを満たしても、「食べたい」と思ってもらえなければ、食事量は減ります。
これは、低栄養や体力低下につながる深刻な問題です。
「安全なだけの介護食では足りない」。
この現場の実感が、「ふるる」開発の出発点でした。
そこで考え方を変えました。
各施設で個別に対応するのではなく、製造段階で食べやすさを完成させる方法です。
高知のセントラルキッチンでまとめて調理・加工を行い、とろみ剤に頼らず、素材そのものの力で食べやすさを出す方法を探りました。
「ふるる」は、肉や魚、野菜などの食材を一度しっかり調理し、水で薄めるのではなく、だしの旨味を加えた上でムース状に加工しています。
粉末や単なるペーストではなく、料理としての味を保つことを重視しました。
この工程により、
「口の中でまとまりやすい」
「飲み込みやすい」
「ベタつかず、残りにくい」
という特性を実現しました。
結果として、
「見た目以上にしっかり味がする」
「最後まで食べてくれる」
といった変化が、施設や在宅介護の現場で見られるようになっています。

高齢者にとって、口から食事を取ることは栄養補給以上の意味を持ちます。
噛む・飲み込むという動作は、口腔機能の維持だけでなく、脳への刺激や生活意欲にも関わっています。
経口摂取を続けられる方は、食事への関心が保たれやすく、生活リズムも安定しやすい傾向があります。
だからこそ重要なのは、
安全に、無理なく、そして「食べたい」と思える介護食。
「ふるる」は、口から食べる時間をできるだけ長く支えることを目的に設計されています。
介護食の課題は、食べる側だけのものではありません。
作る側、支える側の負担も現実的な問題です。
「ふるる」は、そのまま提供できるプリン容器入り。
盛り付けや食後の洗浄作業が不要で、調理や配膳の工程を大きく減らすことができます。
在宅介護では1日3食が毎日続き、施設では数十人分の食事を限られた人手で回します。
「調理・盛り付け・後片付け」の工程を減らすことは、介護者の時間と気力を守ることにつながります。
【導入施設の概要】
高知県内の介護老人福祉施設(入居者約80名)
【導入前の課題】
ミキサー食の調理と洗浄に手間がかかり、食事量が安定しない入居者もいました。
【導入後の変化】
「ふるる」を温冷配膳車に載せるだけで提供できるようになり、ミキサー調理と洗浄作業が不要に。完食率が向上し、体重が戻ってきた入居者も見られています。
【現場の声】
「ミキサーの洗浄がなくなったのが大きいです。」
【ご家族の状況】
80代の母を在宅で介護。
【導入前の悩み】
何を食べさせたらよいか分からず、おかゆや煮物、プリンなど、やわらかいもの・甘いものに食事が偏っていました。
【導入後の変化】
「ふるる」を取り入れることで、肉や魚を使った食事を無理なく出せるように。
最後まで食べてくれる日が増え、食事への不安が軽くなりました。
【ご家族の声】
「ちゃんとした食事を出せているという安心感があります。」

「口から食べる量が安定すると、体重や体調の維持につながりやすくなります。」
「ふるる」は、高知の給食現場で生まれました。
日々の食事提供の中で見えてきたのは、「安全だけでも、おいしさだけでも足りない」という現実です。
介護の形や環境は違っても、食事に関する悩みは全国で共通しています。
ふるるは、特別な人のための特別食ではなく、介護が必要になっても、当たり前に続けられる食事を目指して開発されてきました。
介護食は、「やわらかければいい」ものではありません。
食べやすさと同時に、おいしさや満足感があってこそ、食べる意欲が保たれ、結果として介護全体の負担も軽くなります。
「ふるる」は、現場の悩みから生まれ、日々の食事の中で使われ続けてきた介護食です。
在宅介護でも、施設でも。毎日の食事に迷ったときの選択肢として、
一度「ふるる」を知ってください。
▶ 高齢者向け介護食「ふるる」公式サイト