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高齢の方の水分補給に、ゼリーを使ってみようと考えている方へ。
水分補給用のゼリーには、甘いものから、お茶や汁物に近い味まで、さまざまな商品があります。
種類が多いため、「何を基準に選べばよいのかわからない」と迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちアオイコーポレーションは、高知県の工場で、噛む力や飲み込む力が弱くなった方向けの食品を製造しています。
この記事では、水分補給ゼリーを選ぶときに確認したいポイントを、介護食をつくる立場からご説明します。
高齢の方が水分不足になりやすい理由や、1日に必要な水分量の目安については、次の記事もあわせてご覧ください。

水やお茶を飲むとむせやすい方でも、とろみのある飲み物やゼリーであれば、口の中でまとめやすくなる場合があります。
また、飲み物をあまり口にしたがらない方でも、ゼリーなら「おやつ」として受け入れやすいことがあります。
ただし、ゼリーであれば、どの商品でも飲み込みやすいわけではありません。
飲み込みの状態には個人差があるため、ご本人に合ったかたさや食感を選ぶ必要があります。

水分補給ゼリーを選ぶときは、次の4つを確認してください。
この中で特に重要なのが、最初の「飲み込む力に合っているか」です。
最初に確認したいのは、ゼリーのかたさとまとまりやすさです。
かたすぎるゼリーは、口の中でつぶしにくいことがあります。
一方、やわらかいゼリーでも、商品や保存状態によっては、水分と固形部分に分かれることがあります。
このように、ゼリーから水分が分かれて出ることを「離水」といいます。
離水した水分だけが先に喉へ流れると、むせにつながることがあります。
商品を確認するときは、次のような点を見てください。
ただし、ご家庭での見た目やスプーンによる確認だけで、安全性を判断できるわけではありません。
医師や管理栄養士、言語聴覚士などから食事形態を指定されている場合は、その内容に合った商品を選んでください。
食事中のむせが増えた、食後に声がかすれる、食べ物が口の中に残るといった変化が続く場合も、専門職へ相談する一つの目安です。

次に、1個あたりの水分量を確認します。
ここで注意したいのが、商品の内容量と、実際に含まれる水分量は同じではないという点です。
例えば、アオイの「ふるる水分補給ゼリー」は、可食部115gに対して、検査値から計算した水分量は約88.3gです。
一方、「ふるる麦茶」は、可食部105gに対して約103.3gの水分を含みます。
同じような大きさの商品でも、原材料や栄養成分によって、含まれる水分量には違いがあります。
商品全体の重量だけでなく、実際にどれくらいの水分を補えるのかを確認することが大切です。
水分補給ゼリーだけで1日に必要な水分をすべて補おうとすると、かなりの個数が必要になります。
ゼリーだけでまかなうのではなく、食事に含まれる水分、お茶、とろみをつけた飲み物などと組み合わせてください。
心臓病や腎臓病などで水分量を指定されている方は、その範囲内で取り入れましょう。
水分補給は、一度にたくさんとることより、無理なく続けることが大切です。
甘いゼリーを1日に何個も食べると、途中で甘さが負担になる方もいらっしゃいます。
そのため、果物味やスポーツドリンク味だけでなく、麦茶味や汁物に近い味などを組み合わせると、変化をつけやすくなります。
例えば、次のような使い分けができます。
水分補給を続けるうえでは、栄養成分だけでなく、「ご本人が食べたいと思えるか」も重要な基準です。
最初からまとめ買いをせず、少ない数から試して好みを確認してください。
毎日使うものだからこそ、容器の扱いやすさも見落とせません。
手指の力が弱くなっている方は、カップのフィルムを自分で開けられないことがあります。
ご本人だけで召し上がる時間がある場合は、次の点も確認してください。
大きな容器の方が割安でも、一度に食べきれなければ、保存や衛生管理の手間が増えます。
介助する方の負担も含めて、毎日使いやすい商品を選んでください。

水分補給のタイミングを毎日の生活に組み込むと、忘れにくくなります。
例えば、次のような時間です。
一度に多くとることが難しい方は、少量ずつ回数を分けてみてください。
食事の直前にゼリーを何個も食べると、お腹がふくれて食事量が減ることがあります。
就寝前についても、夜間のトイレなどが気になる方は、ご本人の生活に合わせた調整が必要です。
「必ずこの時間に食べる」と決めつけず、生活リズムに合わせて、続けやすい時間を探してください。
アオイコーポレーションでは、飲み込む力が弱くなった方向けに、3種類の「水分補給用ふるる」を製造しています。
当社で確認した水分量の検査値は、次のとおりです。
| 商品 | 100gあたりの水分量 | 1個の可食部重量 | 1個あたりの水分量 |
|---|---|---|---|
| ふるる水分補給ゼリー | 76.8g | 115g | 約88.3g |
| ふるる麦茶 | 98.4g | 105g | 約103.3g |
| ふるる味噌汁 | 89.2g | 110g | 約98.1g |
※可食部重量は、商品全体の重量から容器分の7gを差し引いています。
※1個あたりの水分量は、「100gあたりの水分量×可食部重量÷100」で計算し、小数第2位を四捨五入しています。
※検査値は重量(g)で示しています。水分1gは、おおよそ1mLとして目安を考えることができます。
スポーツドリンク味の、さっぱりとした水分補給用ゼリーです。
1個の可食部重量は115gで、検査値から計算した水分量は約88.3gです。
おやつや、食事と食事の間の水分補給に取り入れやすい商品です。
商品重量のすべてが水分ではないため、「1個の重量=とれる水分量」ではない点にご注意ください。
甘いゼリーが続きにくい方にも取り入れていただきやすい、麦茶味の商品です。
1個の可食部重量は105gで、検査値から計算した水分量は約103.3gです。
3商品の中では、水分の割合が最も高くなっています。
普段から麦茶を好んで飲んでいた方にも、なじみのある味として選んでいただけます。
甘いゼリーではなく、食事の一品として水分をとりたい方に向けた、みそ汁味の商品です。
1個の可食部重量は110gで、検査値から計算した水分量は約98.1gです。
食事と一緒に取り入れやすい一方、塩分も含まれています。
塩分量を調整している方は、ほかの食事に含まれる塩分も含めて確認してください。
このように、水分補給用の商品でも、味だけでなく水分の割合が異なります。
ご本人の好みや食べる場面に合わせて、複数の商品を使い分けていただく方法もあります。

ここでは、水分補給ゼリーについてよくいただく質問に、一般的な目安としてお答えします。
水分量や食事形態を指定されている方、薬の飲み方について指示を受けている方は、その内容を優先してください。
水分をとることだけが目的であれば、一般的なデザートゼリーも選択肢になります。
ただし、飲み込みに不安がある方の場合は、ゼリーのかたさや弾力、まとまりやすさも確認する必要があります。
デザートゼリーの中には、弾力が強いものや、口の中で細かく砕けるもの、水分と固形部分に分かれやすいものもあります。
ご本人が口の中でつぶしやすく、ひとまとまりの状態で飲み込めるものを選んでください。
また、一般的なフルーツゼリーをはじめ、デザートゼリーや水分補給ゼリーの中には、果汁や砂糖、果糖ぶどう糖液糖などが使われ、糖質やエネルギーが高めの商品もあります。
水分補給のために1日に何個も食べる場合は、1個あたりの水分量だけでなく、栄養成分表示の「炭水化物」や「エネルギー」も確認しましょう。
商品によって異なります。
1個あたりの水分量は、ふるる水分補給ゼリーが約88.3g、ふるる麦茶が約103.3g、ふるる味噌汁が約98.1gです。
商品そのものの重量と、含まれている水分量は同じではありません。
1日の水分量を考えるときは、ゼリーだけでなく、食事や飲み物に含まれる水分も合計してください。
決まった個数はありません。
まず、食事や飲み物からどれくらい水分をとれているかを確認し、不足している分をゼリーで補うと考えてください。
水分補給用ふるるには、1個あたり約88.3~103.3gの水分が含まれています。
例えば3個食べた場合、商品の組み合わせによって約265~310gの水分をとれる計算です。
ゼリーだけで1日分をまかなおうとすると個数が多くなるため、お茶や汁物、とろみをつけた飲み物などと組み合わせる方が続けやすくなります。
また、食事の直前に何個も食べると、お腹がふくれて食事量が減ることがあります。
食事と食事の間などに、少しずつ取り入れてください。
水やお茶よりも、まとまりのあるゼリーの方が飲み込みやすい方はいらっしゃいます。
ゼリーは液体よりも口の中でまとまりやすく、喉へ流れる速さを調整しやすい場合があるためです。
初めて食べるときは、姿勢を整え、少量をスプーンですくって様子を見てください。
むせだけでなく、口の中に残っていないか、飲み込むまでに時間がかかっていないか、食後に声がかすれていないかも確認します。
ゼリーにもさまざまなかたさがあるため、「ゼリーなら何でも同じ」ではありません。
ご本人が口の中で処理しやすいものを選ぶことが大切です。
ゼリーから水分が分かれて出ている状態を「離水」といいます。
離水した水分だけが先に喉へ流れると、むせやすくなることがあります。
アオイの水分補給用ふるるに離水が見られる場合は、分かれている水分を十分に取り除いてからお召し上がりください。
ほかの商品については、パッケージに記載された食べ方に従ってください。
普段より水分が多く出ている、形が大きく崩れている、保存状態に心当たりがある場合は、無理に食べない方が安心です。
スポーツドリンク味は商品の風味を表すもので、経口補水液と同じ成分であることを意味するものではありません。
経口補水液は、下痢や嘔吐、発熱、過度の発汗などによる脱水時に、水分と電解質を補うために成分が調整された食品です。
普段の水分補給には水分補給ゼリーを、脱水時の水分・電解質補給には用途に合った経口補水液を選ぶなど、目的に応じて使い分けてください。
強いだるさや意識の変化、水分をほとんどとれない状態がある場合は、食品だけで対応せず、医療機関へ相談してください。
水分補給ゼリーは、薬を飲むためにつくられた服薬専用の商品ではありません。
薬を飲み込みやすくする目的でゼリーを使う場合は、服薬補助ゼリーを選ぶ方が適しています。
粉薬をゼリー1個全体に混ぜると、食べ残した分だけ薬を飲めないことがあります。
また、薬の苦味がゼリー全体に広がり、その後ゼリー自体を嫌がる原因にもなります。
薬をゼリーと一緒に飲む場合は、少量の服薬補助ゼリーで薬を包み、全量を飲み込めたことを確認する方法が一般的です。
錠剤を砕く、カプセルを開ける、食べ物に混ぜるといった変更ができない薬もあります。
薬ごとの飲み方については、処方時に薬剤師へ確認してください。
高齢の方向けの水分補給ゼリーを選ぶときは、次の4つを確認してください。
特に大切なのは、ご本人の飲み込みの状態に合っていることです。
甘いゼリーが続きにくい方には、麦茶味やみそ汁味を組み合わせる方法もあります。
水分補給は、ひとつの商品だけで完結させる必要はありません。
食事、お茶、とろみをつけた飲み物、水分補給ゼリーなどを組み合わせながら、ご本人が無理なく続けられる方法を探してみてください。